フォーク


ぼくはフォークが好きだ。

そう40年前ほど前にはやっていた音楽たちだ。




ジブリの「紅の豚」のエンディングだった

加藤登紀子の「時には昔の話を」に始まり、

映画「パッチギ」のテーマソングだった

フォーククルセダーズの「イムジン河」。



いまの会社に入って一番の収穫は、

フォーク全盛期の青春時代を送ったおじちゃんたちから

おすすめフォークを盛りだくさん教えてもらえることだ。



吉田拓郎の「流星」、「イメージの詩」

井上揚水の「傘がない」

当時、放送禁止となった「イムジン河」の
ギター裏コードで作られ世に出た
フォーククルセダーズの「悲しくてやりきれない」

さだまさしの「風に立つライオン



フォークソングたちは、いまの音楽たちより


現実的で、どこか懸命で、反社会的で、

生活感があり、強い。



「昭和」という時代。

日本人をもっとも不幸に突き落とし、

もっとも豊かにした時代。



その後半、急速に発展していく日本、社会に、


不安を抱き、どれが正しいかわからずも、


本当にこのままでいいのだろうか、


やり場のない想いを、

想いのままに伝えようとした若者たちの音楽。




○きょうのひとこと○

「この世のどんなことも、いつかはなくなり、

 どんなに行きたくても、行けないところになってしまう。


 だから、この生涯に思い出をいっぱい集めていきたい。」


            よしもとばなな